先日仕事の打ち合わせ中、釣りの話になった。
それから毎日釣りのことばかり考えている。そして先日釣具屋へ。
自分でも驚くほど心が躍動する。気付けば一式揃えてレジに向かっていた。
しかし釣具はなぜこんなにエレガントなのでしょう、。中学生の頃から苦楽を共にしてきた「ミノー」
ある日、水底に引っかかってしまって泣く泣く糸を切ったが、やっぱりあきらめきれなくて、服を脱いで池の中にまで救出に行った愛すべき「ミノー」
もう、針がついてるけど食べちゃいたいくらいカワイイ。
しばらくブランクが空いたが今年の夏は釣り三昧と思うと、終始ニヤニヤしてしまう。
昨日は近所の盆踊り大会を見物に。
近所の小中学生達が各々グループを作って忙しそうに騒いでいる。この日ばかりは、男の子は全員出来るだけ不良っぽく振る舞い、出来るだけ派手な音のする花火を買い込み、気になるあの子の目に留まるよう騒ぎ立てる。女の子は浴衣を着てウフフ、ウフフとあっちいったりこっちいったりと浮き足立つ。
そんな光景を見て懐かしいなぁと思ってしまうの僕だけではないはずである。きっと全国的な通過儀礼なのだろう。こんなにも夏を感じさせる風物詩もそうない。
恋だねぇ夏だねぇとつぶやきながら少年たちの打ち上げるロケット花火をボケーっと見るともなく眺めた。
最初は派手な音でヒューッと打ちあがるも、すぐにパンッと拍子抜けするような音と共に空に散るのをみていて、うーむまさに恋だな。と納得して家路についた。
お世話になっている方のパーティーにお呼ばれして吉祥寺へ。
夕暮れ時のバルコニーで町並みを見下ろしながら馴染みの友人とテーブルを挟んで話す。こんな贅沢もなかなかなかろう。バルコニーという名前もアイロニーやフィロソフィーの仲間っぽくないわけではない。
友人の子供にはらぺこあおむしグッズをまとめてあげようといろいろ買い漁っていたら、いつの間にか自分でも夢中になっていて、問い合せた新潟の雑貨屋と電話でもめた。恥ずかしく思う。
一ヶ月ほど咳が止まらなく、病院へ足しげく通った。
「症状が進まないとなんとも言えませんねぇ」という先生の言葉に不安を抱えながら、溜息と咳交じりの日々であったが、いつの間にか回復の兆しが見えてきて、なんとなく申し訳ない気分だ。
最近、自身に周期的に起こる「本を読みたい時期」に突入していて、結構なペースで読んでいる。読みたい本も大体読んでしまい、でも新しい作家を探すのになんとなく躊躇いを感じていたのでtetete氏になんか読むもの貸してくれと催促。
「じゃあ宇井さんって人出てくるから、これどうぞ」と中島らもの「永遠も半ばを過ぎて」を貸してもらった。中島らもは「今夜すべてのバーで」とエッセイ一冊くらいしか読んでなかったのだが、この一冊を読んでだいぶ見方が変わった。
内容云々はさておき、これは一冊所有したいと思わせる本であった。
というわけで黒いハードカバー版を持っている人がいたら割と高値でもいいので譲ってください。見かけた人は教えてください。お礼します。
一昨日はバンドで先輩をお祝いするため横浜へ。
ウチのバンドメンバーで横浜をプラつくという行為に非常に新鮮なものを感じた。
↓は盟友でもあるスプーン
ウイ
メマグルシイ日々
ブログを書かなくても日々は着々と過ぎるもので、この2ヶ月近くはいろいろなことがあって、だいぶ時間が経ったような気がします。
そろそろ夏だし髪も短くしようと思い、また自分で髪切ってハゲを2カ所こしらえた。
新作が話題の村上春樹的に書くなら
「リトル・ピープルがおこっている」
「それはつまり、僕の側頭部の頭髪は損なわれてしまったということ?」
ふかえりは肯いた。
といったところだろう、とにかくリトル・ピープルが何にでも使えて、最近僕は一人でフフと笑っていることが多い。
今回のは単純に読みやすくて面白いなと思います。今までともまた違った感じですね。
先週、日本橋に打ち合わせで赴いたとき、やっぱこのあたりなんか好きだなぁと思った。東京駅の近くは独特の浮遊感を感じる。
僕が浮ついてるだけかもしれないけど。個人的に何かと思い出深いことが多い土地なので、歩くだけで楽しい。打ち合わせもインテリア関係の仕事の話で、非常に楽しみなものになった。
インテリアといえば、先日先輩の知り合いがニ子玉にカフェを開いたのでオープン記念にお邪魔した際、僕が買おうと思っているソファがこれでもかとたくさん並べてあり、素敵ですねーと言ったところ「本当はコレじゃないのが欲しかったんですけどね、仕方なく、、。」と言われ、ヴッと詰まってしまった。小谷美紗子さんがそばにいれば「ここで余るものがどこかでは足りない」と歌ってくれたであろう。
最近はとにかく生活のリズムがメチャクチャで寝れない日々が続いている。まぁリズムはそもそもないけど。朝方までレコーダーやパソコンとにらめっこして、寝てしまうと仕事にいけないのでそのままファミレスへ。というのが週に3日ほど。
店員のおばちゃんとすっかり仲良くなってしまった。
モーニングを注文をするとサービスでお配りしていますと新聞を手渡された。フレッシュマンキャンペーンと銘打って、若者に新聞をあげちゃう企画のようで、新聞の良さを再認識してよねウッフン的な作戦と思われるのだが、それほど若者の新聞離れが深刻なのだろう。とりあえず僕をフレッシュマン扱いしてくれるおばちゃんには非常に感謝する。
ただ僕は新聞を手にするとなんとなく脳裏によぎることが多く、集中して新聞を読めることがまずない。
僕は19歳の時、板橋区で一年間新聞配達をしていた。いわゆる新聞奨学生というやつで
朝3時半に起床し7時くらいまで仕事
8時通学
授業を途中で切り上げ夕方から配達
夜まで勧誘の営業
24時まで勉強して就寝
朝3時半起床
といった生活が一年近く続いた。
一生のうちであれほど思い出に残る一年はないんではないかなと今でも思う。
4畳半の冷暖房もない部屋(部屋と呼べるかも怪しい)で、とにかく孤独であったと言える。体はいつも限界、一方感情はいつもどこかのベクトルに振り切れてしまいそうな状態。暴力、罵倒、気絶、入院、警察などなどそれはもう陰惨で、しかし力強い日々でした。とにかく衝撃の連続でいろんなことがあったけど、書く気もしないので詳細は省く。まぁとにかく自分にとって特別な時期であったのです。
その後、受験シーズンには世田谷に引っ越したのだけれど、実はそれ以来、僕は板橋区には近寄っていない。それどころか、電車や車で通過するのも意識的に避けているくらいだ。自身にとってある種の聖域なのか、簡単に引き出したくはない記憶であり、簡単に再訪して「懐かしー」とはいえない部類のものであることは確かなのだ。ただ同時に僕が一番大事にしている思い出でもある。
とにかく、僕が言いたいのは、ここしばらく精神的に安寧な日々を過ごしているようで、自身に対してなんとなく退屈しているのだということ。「青春ほど死の翳を負っているものはない」という坂口安吾の言葉しかり、死の翳とまで言わないにせよ、何かしら極端な状況というのは、残るものだと思う。それが良い悪いは別として、ただ漫然と通過していく生活とは一線を画すという意味で。
同時に子供じみた考えを述べるなら、僕は何かしら残らなきゃ嫌なのである。
久しぶりにブログでも書こうと思って随分と長い文章を書きましたが、自分の考えていることをそのまま書ける訳でもないので、ブログを書くのはしばらくお休みかなぁとも思います。いざ書くとなんか大仰でいけませんね。
先日、誕生日を迎えたのだけれど、食事をごちそうになったり様々贈り物を頂いたり。腕時計ももらってしまって、これまでほとんど付けなかったけど嬉しくてすっかり毎日つけています。この歳になっても友達に贈り物をもらえるとは、感慨深いものがあります。
ありがとうございました。
メンバー誰も書かないけどレコーディングも着々と(のんびり)やってます。
ウイ
神経摘出、また一歩無神経へ。
長期休暇も終わり、何を失くす訳でもないのにこの喪失感。日本中の同胞よ、いまこそみんなで理由なきストライキだ!とポスターでも作ろうかとか考えながらブログを書きますね。
私共のレコーディングも終盤に差し掛かりました。
当初考えていたスケジュールは大幅に延びてますが、3人でコツコツやっております。
何なんですかね、バンドってすごいですよね。別に僕ってスゴイとか言いたいんじゃなくて(まぁすごいと思ってやってますけど)
きっと世の中の尺度とかに照らし合わせるといろいろ矛盾あるし、辛いときもありますが、全部ひっくるめて持ってける感覚になる時がね、あるんですね。
レコスタ後は、毎度アゼっていうパスタ屋に行くんですが、超絶。
食べ終わった後に「クソッ!何で千葉にあんだよ。こんなとこじゃなくウチの近所でやれよ」とか「今すぐもう一回お腹ペコペコにならんだろうか」と思うくらいおいしい。
レコ中、治療中の歯が痛くなったのでかかりつけの歯医者に電話するも、連休のため4日後でなければ無理と言われてしまう。
僕は歯の痛みに関してはかなりの経験値持ちと自負している。コレはおそらく2日後には気絶するレベルの痛みになるであろうと容易に想像できたので、あわてて色んな歯医者に電話する。
すると鶴見区のとある歯医者が「そりゃ辛そうですね、良いですよ明日あけますよ」とのこと、耳を疑うような展開。
休みの日に空けてくれるなんて、菓子折りでも持って参じようか。
というわけで次の日は朝から鶴見へ。結論としては、天才歯科医でしたね。20分足らずで何の痛みも感じさせず神経を取る&埋める。
休みの日にバカな患者を看くれる「徳」と天才的な「腕」、、。
鶴見区に足向けて寝るヤツがいたらオレが許さん。
ゴールデンウィークはミーハーに芸術に触れることが多かった。
「忘れえぬロシア」を観に文化村へ。
絵画に対する素養などないに等しいけど、感銘を受けました。
「感銘を受けました」、、とか言葉がちょっと嘘っぽいですね。
とにかくすごく印象的だったのが雪景色を描写してることでした。
よくよく冷静に考えると。雪景色描くのは無理だろ、と思ってしまいます。白ですよ白、真っ白な世界。
雪国で育った身の上、張り詰めるような見事な雪景色を眼前に置かれるとさすがにフーム、、スゴイと唸るものがありました。
絵の具の塊なのに光を発してましたからね。いやすごい。
そのままビイドロのライブ、そしてカフェ・アプレミディへtetete、320、NtoKに会いに。いつも自分にはお洒落すぎるなと思っていたんだけど、閉店すると聞くと、懐かしさがこみ上げてくる感じがあって寂しいなぁと思ってしまった。
昨日は先輩ご夫妻にグレゴリー・コルベールのDVDを借りて見た。
これも唸る場面が多く、非常に印象に残った。
先日とても高価なマイクを買ったのだけど、まだ届かない、、。どうも様子がおかしい。困った。
眠いので寝ます。
写真
上:満開の桜の下、棒で何かを退治する少年
下:散歩中にいた猫
ウイ
ベーシスト アサヒナさんに100の質問
こんにちは、アサヒナです。
GW中にブログを書くことを義務付けられていたので書きます。
とはいっても特にネタもないので、「ベーシストに100の質問」という質問集に答えていきたいと思います。
Q1 初めまして
恥じめまして。
Q2 宜しくお願い致します
お願いします。
Q3 初めてベースを触ったのはいつですか?
中3
Q4 そのきっかけは?
ギターをやりたかったんだけど、入ったバンドにギターがいたから
Q5 ベースをやるって決心したのはいつですか?
中3っつってんだろ!
Q6 初めて買ったベースのメーカーは?
グレコ
Q7 いくらでした?
3万ちょい
Q8 色は?
シルバー
Q9 今そのベースはどこにありますか?
部屋の端っこに(カワジリ氏にあげる予定)
Q10 始めた当初バンドマンがかっこいいって思ってました?
ギタリストがカッコいいと思ってた。ベースとか超ダサいと思ってた。
Q11 周りにベースをやってた人は多かったですか?
いませんでした。
Q12 好きなバンドを教えてください
いやです
Q13 そのバンドを知ったきっかけは?
いやです
Q14 好きなジャンルはなんですか?
大体好きです。
Q15 嫌いなジャンルは?
特に
Q16 その理由は?
特に
Q17 初めてコピーした曲は?
ラルクアンシエルの「虹」
当初は全く弾けませんでした。
Q18 好きなパフォーマンスは?
特に
Q19 嫌いなパフォーマンスは?
「みんな前においでよー」
Q20 その理由は?
みっともないから
Q21 初めて顔と名前を覚えたベーシストは?
YAZAWAでしょ
Q22 今使用してるベースのメーカーは?
G&L
Q23 モデル名は?
SB-2
Q24 色は?
クリーム
Q25 いくらでした?
8万ちょい
Q26 1本のベースにいくらまで出しますか?
その時のテンション次第だと思います
Q27 今欲しいベースは?
CREWS
Q28 5弦仕様をどう思いますか?
必要なら使えばいいと思います。
俺は使わないけど。
Q29 体のどこでリズムをとりますか?
下半身と首
Q30 うまくなったなあって思う時は?
上手くなったねと言われたとき
Q31 使用してるピックの形状は?
おにぎり
Q32 エフェクターは何を使ってます?
AGUILARのTONE HAMMER
Q33 ライヴは音重視?見た目重視?
見た目
Q34 バンドマンに大切なことは?
何より曲を作ること
Q35 楽しく弾けるコツは?
バンドを組むこと
Q36 今までで一番練習した時間は?
半日くらい
Q37 やめようかなって思った時はありますか?
ないです
Q38 その理由は?
特にやめる理由がなかったからです
Q39 今までで一番影響を受けたベーシストは?
昔対バンした人、リズムの取り方が変わりました。
Q40 その人を尊敬してますか?
尊敬っていうか、普通に好きです
Q41 自分の事うまいって思ってますか?
思ってます。
Q42 かっこいいって思ってますか?
思ってます。
Q43 ベースを破壊したことありますか?
あります。
Q44 投げたことはありますか?
あります。
Q45 ベースを買う時はどういう事に目をおいて買いますか?
まず見た目、次に音。
Q46 こいつじゃないと駄目っていうストラップは?
皮は苦手です。
Q47 一番好きなピックアップは?
いい音が鳴れば何でも良いです。
Q48 その理由は?
ピックアップはあんま詳しくないです。
Q49 一番嫌いなピックアップは?
だーかーらー
Q50 その理由は?
詳しくねぇんだってば。
Q51 半分すぎましたね
そうですね
Q52 頑張りましょう
そうですね
Q53 一番好きなブリッジは?
ブリッジも詳しくありません
Q54 理由は?
弾いてる時に触れる部分ではないので、特にこだわりはないです。
Q55 お気に入りのメーカーを教えてください
G&L
Q56 オーダーしたいと思いますか?
思います
Q57 シールドにこだわりはありますか?
特に
Q58 さりげなく自分はベースやってるってアピールしたことある?
高校生くらいまではアピールしてました
Q59 好きな弦ってありますか?
エリクサー
Q60 その弦の太さは?
一番ノーマルな太さです
Q61 ピックガードは好きですか?
好き
Q62 ジャズべースは好きですか?
普通
Q63 プレシジョンベースは好きですか?
嫌い
Q64 フォレストベースは好きですか?
なんですかそれ?
Q65 弦高は高くします?低くします?
高めかなぁ
Q66 アクティブとパッシブどっちが好きですか?
パッシブ
Q67 その理由は?
めんどくさくないから
Q68 アンプにこだわりはありますか?
歪むアンプは苦手です
Q69 どんなアンプ使ってます?
置いてあるモノ
Q70 後30問ですよ
はい
Q71 めげずに頑張りましょう
はい
Q72 よく出没する楽器店は?
特に決まってないです
Q73 店員さんと仲はいい?
さっぱり
Q74 移動時はソフトケース?
ソフト
Q75 ハードケース?
・・・
Q76 やっぱりギグが一番ですよね?
ギグてw
Q77 早弾きは重要だ?
だ?ってなんだよ。
敬語使ってください。
Q78 うまくなるのに必要なもの3つあげてください
ベース、ピック、心意気
Q79 1つ目
これがないと弾けません
Q80 2つ目
これがないと弾けません
Q81 3つ目
これがないと弾けません
Q82 自分に足りないものは?
小指が使えません
Q83 自分の手は大きいと思います?
普通です
Q84 今の野望を教えてください
ないです
Q85 音楽を定職にしたいですか?
どっちでもいいです
Q86 とりあえず今の目標は?
ないです
Q87 作曲したことありますか?
あります
Q88 どんな感じの曲ですか?
知るか
Q89 ベースの魅力を5つお願いします
5つも無いんじゃないかな
Q90 1つ目
特に思いつきません
Q91 2つ目
特に思いつきません
Q92 3つ目
特に思いつきません
Q93 4つ目
特に思いつきません
Q94 5つ目
特に思いつきません
Q95 ベースをしてて一番痛かったことは?
?
Q96 ベースやってて良かったって思った事は?
今のバンドで弾けること
Q97 ベースを愛してますか?
野暮な質問ですね
Q98 もうそろそろですね
ですね
Q99 最後にあなたにとってベースとは?
まだ今はわかりません。
Q100 お疲れ様でした
あー何だかんだでマジメに答えちゃったよー
ギタリスト、ドラマー用もあったんでどうぞ。
http://100mon.jp/search_q_res.php?o=n&g=sg
アサヒナ
フワフワ
いま僕の後頭部は虎刈りの状態にある。
しっかりハゲた部分があるわけである。
先週スタジオが終わったあとアサヒナ君が
「ウイさん、今日ずっと言おうと思ってたんですけどハゲてますよ」と申し訳なさそうに指摘。
その日の朝、髪の毛ちょっと伸びてきたなーといつものように朝から洗面所で髪をザクザク切っていた。新品のカミソリの切れ味はバツグンで、爽快に家を飛び出したのだが、まさか後頭部がそんなことになっていたとは露知らず。
その日、職場で誰も指摘してくれなかったので「あぁ親しまれてないんだなぁ」と実感するも、やたらみんな優しかったのは、いわゆるストレス性の脱毛症の類に見えたからかもしれない。とりあえずみんな優しいし「ま、いっか」と放置することにした。というか放置以外何も出来ない。
もう気がつけば5、6年床屋や美容院の類に行っていない。
髪は伸びてきたら自分で切ってしまうのがすっかり定着してしまった。
そんな習慣が身についたのにも、やはり理由がある。
無駄に色気付いた10代の頃、僕はパーマにチャレンジしたことがある。
パーマのパの字も知らない僕は貯めたバイト代を握り締め、行ったことのないようなちょっとお洒落な美容院に向かった。担当はかなりパンクスな若い女の人で、鼻にたくさんのピアスをしてたのを覚えている。パーマのことが良く分からない僕は色々と説明を受けながらも、相手が女の人というのと、お洒落な雰囲気に気圧されて「あ、はい、じゃあそれで、」「お任せします」みたいな受け答えしかできなかったと思う。
細かい注文を出すより、ここはドンっと構えてお任せしますがスマートだろうと当時の僕は判断した。簡単に言うとつまらぬ見栄を張ったわけである。いま考えるとパンクスな彼女に「お任せします」というのは「自由にやっちゃってよファッキンイェー」と同義だなと思う。
かくして1時間程経過した後、鏡の前には貧相なジミ・ヘンドリックスがいた。
僕の感想は「アー」と放心に近いものだったのを覚えている。
幻を見ているかのようなフワフワした感覚に陥った。
美容師さんは「どうですか?」と聞いてきたのだが
僕は「はい、OKです」と即答して財布を取り出していたのを覚えている。
狼狽するのと同時に「なんかもういいや、、」「はいはい、すみませんでした」みたいな気持ちがあった。いま考えても、どうですかもこうですかもない、もうすでにパーマはかかってしまっているのだ。サイは投げられたのだ。覆水はこぼれちゃったのだ。
若干弱めのジミ・ヘンドリクスヘアーを手にした僕は、美容院を出てまたしばらく放心した後、「コレは電車には乗れない、乗ったって構わないが、たぶん乗っちゃ駄目だ、」と2駅ほどの距離を歩いて帰ることにした。
日も暮れ、辺りも薄暗くなってきた頃、人目をはばかるようにアフロヘアーでコソコソ歩いたあの日の家路はいまだに思い出深い。
結局、近所のコンビニに勤める友人のとこに駆け込み「助けてください」とその日のうちにストレートパーマを施してもらい、ワカメみたいな髪の毛でしばらくの日々をすごした。
そんなこんなですっかり美容院から足は遠のき、今に至るわけだが、まぁ過失は僕にありますね。近々心新たに行ってみよう。毅然とした態度で。でもまぁ実際、もはや髪とかどうでも良いな。
そして、先週末はお花見。
久しぶりに自分が主催になろうと張り切って色んなものを用意するも集合時間を伝え忘れ、しばらく一人。これはこれでなかなか良かった。そういえば、春がニ階から落ちてきた。ってのが流行ってきましたね。あんまし、なんでもかんでも映像化しないほうがいいと思うんだけどなぁ、。
ウイ