• 片倉湖紳士録

    こんにちは。今月は房総半島の山中にある湖に2回も釣りに行きました。
    ■10月第2週 片倉ダム 天候 雨 気温17.8℃~19.3℃■
    大人4人、雨のなか朝6時集合。
    それぞれ「天気に恵まれなかったね~」と残念がりながらも釣り場に着くと、喜々として雨合羽を着て水辺に急ぐ。時折、視界も保てない程の雨に打たれながら、ボート出港!もはや雨合羽も機能せず、ボートの上で裸足になってずぶ濡れで釣りをする。
    夕刻近くだいぶ遅れて太陽が顔をのぞかせた時の開放感といったらもう筆舌に尽くしがたく、そんな展開を演出してくれた厳しい雨にも感謝だなぁと思った。結局この日は4人とも釣れなかったんだけど、こんな休日の過ごし方に幸せを覚えた一日でした。<ebb665fd
    ■10月第4週 片倉ダム 天候 曇り 気温11.6℃~18.9℃■
    台風14号がまだ日本近域をウロウロしてるというのにやっぱり朝6時に集合。
    前回よりも早くに到着し、早速釣りスタート。
    午前中、前日の台風の影響のせいかまったく反応がない、空を切るキャスティングとあまりに静かな水面に、一層風が冷たく感じる。全員で言葉少なに昼食を終え午後の釣りへ希望を繋ぐ。
    午後、夕刻近く、もう少しで終了時間。全員が今日はもうダメかも知れないと疲労を見せ始めた頃、、急に僕のロッドがしなった。一緒にボートに乗っていた三好氏の山あいにこだましそうなほど大きな「頑張れっ!」との声援を受け、必死にリールを巻く、湖面から顔を覗かせた魚は思っていたよりずっと大きな魚でした。
    MA330246自身中学生ぶりとなるブラックバス(オオクチバス)の釣果!釣り上げた瞬間、三好氏が「ウイさんがやりました~!」とこれまた山あいに響きそうな声で叫び、みんなまるで自分のことのように喜んでました。
    タクロー氏は仕事柄かシャッターを切るのにプロ根性を見せ、
    BlogPaint

    tetete氏はなんとCMを作ってしまいました。古き良きアレですね「下町のナポレオン」的な、。しかしまぁ動画のクオリティと仕事の早さには爆笑しつつ脱帽です。ちなみに脱帽といえば帽子ですが、SHIMANOの帽子は悪ノリで買ってしまった感が否めませんが、これ以上ないくらい似合ってると僕は信じています。とにかく、楽しかったんです。
    以上!
    先日タクロー氏に連れられ東京乾電池の舞台を観にいった。
    実は僕は個人的に演劇や舞台というものが得てではない。というのも昔母親に連れられてよく演劇に通ったのだが、幼少の自分にとっては演劇というのは「大人達が、ギラギラした衣装を着て、時折地団太を踏みながらずっと大きな声で叫んでいるもの」という認識しかできなかったからである。「なんとなく怖い」そんな印象からずっと演劇から足は遠ざかっていったのだけど、ここ4~5年は役者の知人や、映画関係の仕事の人からお勧めの演目を聞き次第に足が向くようになった。
    今回は、小津安二郎の長屋紳士録を演劇でやるとのことで、はて小津作品を演劇で?どんな感じになるんだろうと興味津々で出かける。長屋に暮らす様々な人の人生の一片が、やはり淡々と、しかし粛々と演じられ、いわゆる「行間に垣間見えるもの」むしろ「行間にしか存在し得ないもの」が感じられた気がした。今まで見た演目の中では一番好きだったかもしれない。笑いありで楽しいですし、おすすめ。7日までやっているそうです。
    今月は明後日と14日にライブやります。
    先週金曜日のスタジオは、我々も少しずつだが積み重ねてきたものがあるんだなと少し感慨に耽るリハーサルになりました。ご都合あえば是非観に来て下さい。
    ウイ 

  • うぐい道

    FH000013北海道に行ってきた。
    今回の帰省にはれっきとした目的があった。
    北海道の山深くに流れる清流への釣行である。
    父親とおよそ20年ぶりに一緒に釣りに出かけるのも楽しみであった。
    新千歳空港に降りる際、眼下に見える支笏湖。
    「まってろよ~」とニヤニヤしながら着陸!
    ■一日目■
    早朝、父親と共に道南へ向かう。
    目指すは支笏湖支流。高速を降りるとわりとすぐ目的の川に着いた。
    FH000020FH000015
    もうちょっとね、なんというか美しすぎて息を呑みましたね。
    非現実的ともいえる美しい流れの中で無心でルアーをキャストし続ける。
    20分ほどしたあたりだろうか、急にロッドがしなりラインが下流に走った。
    胸の高鳴りと共に必死にリールを巻き上げ、岸際に魚を寄せる、
    美しい流れから姿を現す、、ウグイ、。
    FH000014
    うーむ。東京でもおなじみのウグイさんである。
    北海道でもまた会ったね~と親しみを込めながらリリース。
    ヤマメやイワナの名所である川でウグイを釣る自分になんだかトホホと思いながらも
    北海道での初釣果なのでやはり嬉しかった。実際見とれてしまうほど美しいウグイだったしね。
    DSCN0335その後、貝を釣り上げるという奇跡の体験。この貝が口を開けてのんびりしていたところに僕がジャストミートでルアーを
    投げ込んでしまったようで、さぞ驚いたことだろう。ごめんなさいね。
    その後上流へと釣り上っていき、支笏湖本湖に辿り着く。
    経度がヨーロッパに近いからなのか湖の色が違う。青と緑と透明のグラデーション。
    父親に「アドリア海みたいだね」というと力強く「うむ、そうだな」と返ってきたが、二人ともアドリア海は行ったことがないはずで、普段僕が結構適当な相槌を打つのは遺伝かもしれないなと少し思った。
    FH000003観光地特有のお土産屋さんで熊のぬいぐるみを横目にコーヒータイム。小さな子供が熊のぬいぐるみに抱きつきながらキャッキャとはしゃいでいる。一方、僕と父親の腰には熊よけの鈴がしっかりと取り付けられているので、妙な気持ちになった。「本物の熊さんには抱きついちゃダメだよ~」と大人気ない独り言をいいながら午後の釣りスタート。
    そして、この日本のアドリア海で僕はある魚を暴釣することになる。
    支笏湖といえばヒメマスという魚が有名で、当然僕はヒメマス狙いだった。
    前日からブレットンのスピナーの針をトラウトの口に合わせ繊細なシングルフック&毛鉤に取り替えてある。首からカメラを提げて、トラウトを釣り上げたら東京の釣り友達に自慢する用意も万全であった。
    FH000008FH000012DSCN0357FH000010DSCN0359
    とにかくたくさん釣れました!
    うぐい。
    支笏湖のウグイはルアーを見たことがないのか、ものすごい勢いでルアーに食いついてくる。投げれば釣れるといった状態が続き、計10匹ほどのウグイを釣って終了。
    名前が自分の苗字に多少似ているこの魚。
    今年はいろんな場所に釣りに行ってるけどウグイしか釣れていない、、何かの暗示だろうか、、。
    ■二日目■
    浜益方面へ
    オホーツク海に面するこの地域は北海道の中でも特に住んでいる人は少なく、手付かずの自然がとても多い。温泉に行くというのがメインイベントだったので、美しい渓流に割と舐めきった格好で入渓。
    画像 008画像 011下流までのんびり釣り下り、おにぎりを食べつつキャスティング。するといきなり、ロッドが大きくしなりドラグが悲鳴をあげた。
    鮭である。シャケ!
    トラウトを釣るっ!と豪語している自分だが、
    サケ科の大ボスであるサケ自身にいきなり来られても困るっ!
    イワナ、ヤマメに合わせてきた4ポンドラインに繊細なロッドとリール。
    70cmはあろうかというサケに暴れられてはひとたまりもありませんでした。
    水面から婚姻色も鮮やかな魚体を現したかと思うと、すぐに頭を大きく振り、糸を切られて終了。まぁ、でもシャケは禁漁なので釣ったらダメなんです。まさかシャケが来るとは。
    温泉に浸かりながら「あのシャケでかかったな~」と思いを巡らし。
    北海道の鮭と一瞬でもやりあえた気分を反芻してニヤニヤして帰宅。
    と、
    今回の北海道釣行は素晴らしい体験でした。
    溜め息が出るような美しい景色の中で釣りをして。ウグイが釣れる。プライスレス。
    出来ればいますぐにでも千歳行きの飛行機に飛び乗りたいけれど、
    来シーズンまで色々と考えを巡らせて、そしてウフフと妄想したりしよう。プライスレス。
    帰京したら釣り友達から
    「ウグイ釣りの名人」「飛行機に乗ってウグイ釣りにいく男」と様々な称号を頂きました。まったく失礼な連中です。今週末は釣り仲間全員で釣行ですが、北海道のスケールの大きな釣りを切々と説こうと思います。
    MA330234MA330232先日のスタジオはお土産交換会。川尻君は沖縄に行っていたようで、お土産にキャラメルを買ってきてくれましたが、北海道乳100%使用とのことで、改めて北海道の豊かさを感じました。
    ウーム、来年こそは。トラウトに会いたい。
    ウイ

  • 打ち上げ花火、下から見るか、 横から見るか、やってたことに気づかないか。

    FH000020夏はすっかり終わってしまったのだろうか、9月も中旬だしまぁそうか、、。暑すぎるといわれていた今年の夏はまんざらではないというか、むしろ歓迎して過ごしていたので夜風が涼しくなってきて少し残念。今年は花火が唐突に遠方に打ちあがりダッシュで駆けつける、近づいた頃終わる。そんな夏でした。
    先日のライブに来てくださった方々ありがとうございました。
    午前中怒涛の勢いで仕事を片付け、時計を気にしながら歌舞伎町のど真ん中に突っ走るという斬新な経験。昔憧れのアーティストを眺めた市松模様のステージは少し感慨深いものがありました。ライブ後、チェインソウズの面々とずっと行きたかった「世界の山ちゃん」に行ったのだけど、話に夢中になって手羽先の味を全然覚えてない。
    昨日はパーティーに行ってきた。
    「パーティー」、、不思議な言葉である。口にすると気恥ずかしく、想像すると楽しみで、なんか「テヘへすんません」的な気持ちになる言葉だ。なので、前日からメンバーに「オレ明日パーティーなのよね~、いや~まいったなぁ」感を醸し出しつつ、内心は「エヘン、オレには明日パーティー列席の予定が入っているのだぞ!どうだ参ったか!」といった振る舞いをする。しかしメンバー二人はいつも通り「ふーん」で終了。実はどんな格好で行けばいいのかイマイチ自信が持てなかったので、話を膨らませていろいろ確認しようと企んだわけであったが結局一人でウチで悩む。こういった場面でいつも頭を悩ますのがアレである。
    「ビジネスカジュアル」、、不思議な言葉である。対義語ではないのか?不思議というか、謎だ。前後、左右、ビジネスカジュアル、。
    親切にも案内状には幅広い服装が許されていることが明記してある。
    しかし、圧倒的経験値不足の僕にとってはその懐の深さが仇となるのであった。
    「えーと、、ネクタイはカバンに入れておいて、会場がフォーマルな空気の場合、トイレに駆け込んで、ササッと、。」「そうだカジュアルな空気だったら、、ど派手なTシャツを着ておいて、人目を忍んでYシャツを脱ぐか、、にしてもこの柄透けるな、、」とか、考えがあさっての方向に向いて行く。
    結局寝不足で大遅刻をし、服装など考える間もなく会場に駆けつけました。
    以前一緒に食事した人に、覚えられてないだろうなぁと思っていたら、名前を覚えてくれていて、ブログ読みましたと言われて非常に嬉しかった。余興のゲームで5秒くらい壇上にも上げてもらい、景品を受け取る。テケレレッテッテテーというドラクエのレベルアップ音と共に今回のパーティーを終えれた気がした。
    帰りがけデザイナーの先輩と話しこむ。この歳になると親身になって話してくれる人は少ない。経験に裏打ちされた言葉は含蓄があり、考えさせられることが多かった。
    そんな話も笑いながらできるというのは非常に幸せなことなのだと思った。
    先日、釣り仲間がそれぞれ渓流に行ってきたらしく、こんな写真を送ってくる↓
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    『ララララーいっしょに行くって~』と沢田知可子の『会いたい』を歌詞を変えてまで怨み言を歌う。なんという置いてけぼり感。
    僕もあと4時間後は北海道にいるので、トラウトに会いに行く。
    では。
    ウイ

  • コンコン「証人は静かにッ!」

    speo親友が入籍。婚姻届の証人を任された、彼らが夫婦になる瞬間の立会人である。
    証人といっても書類の正確さを期すために署名捺印するもので、僕次第で何かが変わるといったものではないのだけど、すごく緊張するイベントであった。
    僕としては大事な友人の門出であるから、むしろちょっと証人として裁判なんかに呼び出されたりして、法と戦ってもいいとすら思った。証人台でどんないじわるな質問をされても「彼らは夫婦だ!」とバンッとテーブルを叩いて、なんだったら相手側の弁護士に飛びかかったっていい。
    まぁ、とにかく僕は嬉しかったワケですよ。
    昔、大見得を切って立派な印鑑を作っておいて良かったな、と思ったけど字が下手くそなのは今後も考えないとなぁと思う。とにかくおめでとう!
    CADI6LZ7先日、田舎から友人が遊びに来ていて仕事終わりに秋葉原へ集合。みんな小学生からの付き合いなのでかれこれ20年ほどの付き合いになる。それぞれがおっさんになってしまっているので、集まるだけでもお互い指を指して笑ってしまう感じがあるけれど、年相応にシビアな話題なんかも増えた。だけどやっぱりガンダムカフェに行ってジャブローコーヒーを飲みながら、という感じだから本来的に何も変わっていないのであろう。非常に楽しく久しぶりに深酒をした。
    先日の練習後、カワジリ君とラーメンを食べた後にコーヒーでも飲もうとエクセルシオールへ。しかし満席だったので適当に近くの喫茶店に入店。その喫茶店はかなり格式の高い感じで、高級ホテルのラウンジの佇まい、。とんこつラーメンを食べてきたTシャツの2人組がギターを抱えて入店するのはいささか場違いのような気もしたけど、とりあえず勢いで着席。メニューを見るとさっき食べたラーメンよりずっと高い飲み物が並んでいる。すべての飲み物の頭に「レ」とか「ラ」が付いていて”アイスコーヒー”という表記を探すが、一向に見当たらない。仕方なく僕は「レ・ミゼラブル」みたいなコーヒーの近親みたいなのを頼んで、カワジリさんは「ル・コルビジェ」みたいなおそらく紅茶であろうものを頼んだ。
    我々3人はもう6~7年ほど自由が丘に通っているが、いわゆる自由が丘っぽいところには行ってないのかもしれない。今度は3人でマリクレール通りでクレープを食べながらキャピキャピするのもいいなと思う。
    最近の釣行はとにかく暑いので川や湖より、三好さんに連れられて海に向かうことが多い。
    RIMG0086←新木場で釣った魚、マルタウグイ。
    猫またぎとも呼ばれる魚で、ネコも通り過ぎる程おいしくないというパンクなお魚さんである。釣り人からはかなり軽視され、ちょっと嫌われてすらいる魚なんだけど、僕は今年この魚しか釣れていなくて、とても親近感を覚えている。
    釣り仲間からは「マルタの宇井さん」とか言われるようになって、、
    落ち込むこともあるけれど 私、この魚が好きです。
    ウイ

  • 初夏の所感

    FH000008今年はしっかりと存在感のある梅雨でしたね。
    先日は梅雨空のなかライブを観に来てくださった方々ありがとうございました。当日は久しぶりにメンバーで下北沢をブラついてなんだか懐かしい感じもあり、帰りがけみんなで三ツ矢堂製麺に行ったら飛び入りゲストの参加もあって、非常に楽しい一日でした。
    いよいよ夏です。
    今年はフロアタムを鳴らしていくかのように夏が迫ってきています。
    6月中旬、タクロー氏に誘われ唐組を観に行った日から夏が始まった気がする。
    花園神社の決して広いとはいえない境内にやっとこさ300人程入れる赤いテントをはり、御座の上で演劇を見る。知る人ぞ知る赤テント公演である(僕は知りませんでした)
    演目は「百人町」とのことで、その名が示す通りなかなかアクの強い個性的な脚本だったけど、流石だなと思ったのが内容の得手、不得手に関係なく目を離させない演じぶり。帰り道「そういえば終始舞台から目を離せなかったなぁ」と思い返して一人納得してました。
    ラストは常連さんにはお馴染みの展開のようだったが、初めて観る自分としては「お見事!」の一言。かなりオススメである。
    W杯開催中は、家に帰っては試合を見ながらネイチャークラフトに勤しむという幸せな日々であった。結婚式のウェルカムボードを依頼されていて、昼休みは近所の花屋、休日はユザワヤへといろいろ素材を物色。工作って本当に至福のひとときである。
    IMG_2895IMG_2898MA330219
    白くて繊維っぽい天然素材が欲しかったので「うむ、パピルスとかその辺かな」と見当をつける。この時点で既に間違ってるんだけど、店員さんに欲しい素材のイメージを伝える際に「古代エジプトとかで使ってたヤツです」と時空超越&ちんぷんかんぷんな説明。にもかかわらず「どこにでも置いてますよね感」を出していった自分に力強さを感じた。
    結局僕が欲しかったのは乾燥させた葦草だったのだけど、古代エジプトというキーワードから葦草の提案に辿り着いた店員さんの勘の良さには拍手を送りたい。
    で。
    FH000027結婚式にあやかって軽井沢デビューしてきました。
    良き理解者であり恩人である先輩の結婚式であるからして、破竹の勢いでお祝いしてやろうとかなり意気込んでいたのですが、完全にお祝い返り討ちに遭ってしまいましたね。
    初夏の軽井沢の別荘地にホテル付きご招待。
    森林の中に佇む洋館の中で執事みたいな人に「ウイ様ですね、こちらにどうぞ」と案内され、間髪入れずウェルカムシャンパンを振舞われる。緊張しながら味も分からずシャンパンを飲み、素敵な部屋に案内されたと思ったら「こちらにお泊まりください」と、ちょっとタンマタンマ状態である。一緒に行ったFさんと部屋の至る所を開けたり閉めたりして「Oh~ぅ」と唸ってしまった。とにかくこんなに高待遇にされてしまっては元の生活に戻るのが一苦労だ。
    披露宴はアットホームに行われ素敵な時間でした。結婚式っていうのはやっぱ人柄なんだよなぁと納得。
    かくして、お祝いに行ったはずが、一族皆様に感謝の言葉を頂き、さらには親族の方からお土産まで頂いて両手一杯のお土産と共に帰京。東京駅のホームでうーむ、、となんだか自分の不甲斐なさを感じました。
    お土産に頂いた山形のさくらんぼ。非常に高級な味がする。今日までさくらんぼとちゃんと向かい合うことなく生きてきたが、改めて褒めたい。
    厳しい自然界にありながら、外敵(?)をも恐れぬこんなに可愛らしいフォルム。
    しかし、その見た目とは裏腹に屈強な種をその身に包む力強さ。
    だけどやっぱり一口サイズでみんな(鳥とかリスとか含む)に幸せを運ぶ懐の深さ。
    献身的とさえ言えるその在り方には、ある種の完成された美を感じざるを得ない。
    「健気」という言葉があるが、語源は「さくらんぼ」なのではなかろうかと思う。仕組み的にそれはないだろうけど。
    大塚愛があ~たしさくらんぼ~♪とかなんとか歌っているが
    「お前は断じてさくらんぼではない、さくらんぼとはもっと崇高なものだ」と腕組みして言いたい。
    そんな夏の始まり。
    ウイ