うぐい道

FH000013北海道に行ってきた。
今回の帰省にはれっきとした目的があった。
北海道の山深くに流れる清流への釣行である。
父親とおよそ20年ぶりに一緒に釣りに出かけるのも楽しみであった。
新千歳空港に降りる際、眼下に見える支笏湖。
「まってろよ~」とニヤニヤしながら着陸!
■一日目■
早朝、父親と共に道南へ向かう。
目指すは支笏湖支流。高速を降りるとわりとすぐ目的の川に着いた。
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もうちょっとね、なんというか美しすぎて息を呑みましたね。
非現実的ともいえる美しい流れの中で無心でルアーをキャストし続ける。
20分ほどしたあたりだろうか、急にロッドがしなりラインが下流に走った。
胸の高鳴りと共に必死にリールを巻き上げ、岸際に魚を寄せる、
美しい流れから姿を現す、、ウグイ、。
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うーむ。東京でもおなじみのウグイさんである。
北海道でもまた会ったね~と親しみを込めながらリリース。
ヤマメやイワナの名所である川でウグイを釣る自分になんだかトホホと思いながらも
北海道での初釣果なのでやはり嬉しかった。実際見とれてしまうほど美しいウグイだったしね。
DSCN0335その後、貝を釣り上げるという奇跡の体験。この貝が口を開けてのんびりしていたところに僕がジャストミートでルアーを
投げ込んでしまったようで、さぞ驚いたことだろう。ごめんなさいね。
その後上流へと釣り上っていき、支笏湖本湖に辿り着く。
経度がヨーロッパに近いからなのか湖の色が違う。青と緑と透明のグラデーション。
父親に「アドリア海みたいだね」というと力強く「うむ、そうだな」と返ってきたが、二人ともアドリア海は行ったことがないはずで、普段僕が結構適当な相槌を打つのは遺伝かもしれないなと少し思った。
FH000003観光地特有のお土産屋さんで熊のぬいぐるみを横目にコーヒータイム。小さな子供が熊のぬいぐるみに抱きつきながらキャッキャとはしゃいでいる。一方、僕と父親の腰には熊よけの鈴がしっかりと取り付けられているので、妙な気持ちになった。「本物の熊さんには抱きついちゃダメだよ~」と大人気ない独り言をいいながら午後の釣りスタート。
そして、この日本のアドリア海で僕はある魚を暴釣することになる。
支笏湖といえばヒメマスという魚が有名で、当然僕はヒメマス狙いだった。
前日からブレットンのスピナーの針をトラウトの口に合わせ繊細なシングルフック&毛鉤に取り替えてある。首からカメラを提げて、トラウトを釣り上げたら東京の釣り友達に自慢する用意も万全であった。
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とにかくたくさん釣れました!
うぐい。
支笏湖のウグイはルアーを見たことがないのか、ものすごい勢いでルアーに食いついてくる。投げれば釣れるといった状態が続き、計10匹ほどのウグイを釣って終了。
名前が自分の苗字に多少似ているこの魚。
今年はいろんな場所に釣りに行ってるけどウグイしか釣れていない、、何かの暗示だろうか、、。
■二日目■
浜益方面へ
オホーツク海に面するこの地域は北海道の中でも特に住んでいる人は少なく、手付かずの自然がとても多い。温泉に行くというのがメインイベントだったので、美しい渓流に割と舐めきった格好で入渓。
画像 008画像 011下流までのんびり釣り下り、おにぎりを食べつつキャスティング。するといきなり、ロッドが大きくしなりドラグが悲鳴をあげた。
鮭である。シャケ!
トラウトを釣るっ!と豪語している自分だが、
サケ科の大ボスであるサケ自身にいきなり来られても困るっ!
イワナ、ヤマメに合わせてきた4ポンドラインに繊細なロッドとリール。
70cmはあろうかというサケに暴れられてはひとたまりもありませんでした。
水面から婚姻色も鮮やかな魚体を現したかと思うと、すぐに頭を大きく振り、糸を切られて終了。まぁ、でもシャケは禁漁なので釣ったらダメなんです。まさかシャケが来るとは。
温泉に浸かりながら「あのシャケでかかったな~」と思いを巡らし。
北海道の鮭と一瞬でもやりあえた気分を反芻してニヤニヤして帰宅。
と、
今回の北海道釣行は素晴らしい体験でした。
溜め息が出るような美しい景色の中で釣りをして。ウグイが釣れる。プライスレス。
出来ればいますぐにでも千歳行きの飛行機に飛び乗りたいけれど、
来シーズンまで色々と考えを巡らせて、そしてウフフと妄想したりしよう。プライスレス。
帰京したら釣り友達から
「ウグイ釣りの名人」「飛行機に乗ってウグイ釣りにいく男」と様々な称号を頂きました。まったく失礼な連中です。今週末は釣り仲間全員で釣行ですが、北海道のスケールの大きな釣りを切々と説こうと思います。
MA330234MA330232先日のスタジオはお土産交換会。川尻君は沖縄に行っていたようで、お土産にキャラメルを買ってきてくれましたが、北海道乳100%使用とのことで、改めて北海道の豊かさを感じました。
ウーム、来年こそは。トラウトに会いたい。
ウイ

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