とある休日の午後。

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暇だ。
やらなきゃいけないことばかりだけど、何も手に付かない。最近始めた日曜大工もリビングを間仕切るという山場を越えてからというもの、一息つき過ぎてしまって次の本棚製作に着手できない。釣りに行こうにも前日の冷たい雨で川の状態はあまり良くないだろうと思い、結局夕方までダラダラ寝てしまった。
とりあえず外に出よう、単行本でも買って喫茶店に入ろう。そして退屈になったら”やることリスト”でも作って、このモヤモヤした感覚を整理した気分になればいい。
身支度をして外に出る、とりあえずお腹が空いた。モスバーガーに入ろうかバーミヤンに入ろうか。バーミヤンでサクっと食べて近くのドトールに流そう(僕はこれを”ドトール流し”と呼んでいて平日の昼休みもよくやる)
店内にはほとんどお客さんが居ない。よし、この豚ニラなんとかご飯を食べてすぐに出よう。む?梅酒が100円と書いてある、、本当だろうか。全く酒を飲みたい気分ではないし僕は一人の時は酒を飲まない。ただ100円の魔力か、ラーメン屋で煮卵を付ける感覚で梅酒を頼んでしまった。
結果、餃子を頼みながら梅酒を5杯飲んで、ちょっとフワフワした感じになってきた。学生時代よくファミレスで勉強したが、平日の昼間からビールを飲んでいる人達を見かけては理解不能だと少なからず嫌悪感を持っていたし、ましてファミレスのボックス席で一人で酒を飲んでいるおじさんなんか見かけたらとても侘しい気分になったものだ。 そして僕はいまおじさんになり、ファミレスのボックス席で一人で酒を飲んでいる、、。うーむ。
4.50分程だろうか、ボケーっと壁をみつめながら、先日結婚した友人との幼い日々を思い出したり、上京してきてから出会って、いまはもう会わなくなった人々のことを思い出したりしていた。そして少し酔いが覚めてきたころに、いかんいかん、、これは何かマズいパターンだ。と思い立って席を立った。しかし全然ドトールに行く気分にならない。ふとTUTAYAが目に入ったので、映画鑑賞の日に変更した。
ツタヤで映画を物色中、L.Aコンフィデンシャルが激プッシュされてて面白くなかったら返金しますとまで謳っていた。これは僕の大好きな映画である。今までいろんな人と映画話をしたり、人気映画ランキングとかを見ててもいまいち名前の挙がらない作品だったので、あまり人気ないんだなぁと思ってたのですごく嬉しかった。んもう、これが面白くなかったらオレが代わりに返金してやるよと思った。その場合面白くなかった理由を800字詰めで書かせるけど。『運命の逆転』という映画も知名度はないけどちょっとテイストが似ていて面白いんだけどな~。『隣人は静かに笑う』 とかももっとプッシュされていいと思った。
もうなんか何書いてるか分からなくなってきたので映画の話にしよう。
先日”気がめいる陰うつな映画30本”というネットのランキング記事に『ドクトル・ジバゴ』と『キリング・フィールド』が入っていたのはショックだった。気がめいるだとか陰鬱とか、そんな安直な、、エレファントマンが気が滅入るというのは分かるけど、こんなネガティブなランキング作ったら名作も敬遠されるではないか。わりと自分の好きな映画が多くて、自分が陰鬱と言われているような気がしてバカヤローと思った。ちなみに、どの映画にも観るべきところはあって、そんなに酷い映画なんてそうそう存在しないというのが僕の考え方だ。だからどんな映画でも前評判は気にせずバンバン観る。とにかく観てみようってのが大事だよね、というか映画を観るっていう行為自体が楽しいよね。
が、しかしだ!
あえて”気がめいる陰うつな映画”というならば僕は自信を持ってこれを挙げる!
『ニャンタッチャブル』
これは自信を持って「見ちゃダメだー!」と叫べる。
見ての通りアンタッチャブルと掛けている題名である。といってサスペンスアクション的なものを期待していると酷い目に遭う。というかこの映画をレジで借りてしまった段階でもう酷い目に遭っているといったほうが正確だろう。内容としては、猫が誘拐事件に立ち向かうというハートフルコメディ。猫が刑事事件を解決だなんてっ!スリリングッ!三毛猫ホームズッ!?と赤川次郎や猫好きな人なら、期待してしまう部分もあるだろう、かくいう自分も相当の猫好きだと思うが、こんなにも「はやく終わって欲しい」と思った作品はない。
砂を噛む感じというのだろうか、どうにもならない虚無感が押し寄せてくるコメディ映画だった。これが面白かったらお金あげますキャンペーンを実施しても大丈夫だと思う。
いや、まて。
なんて、失礼なことを言ってしまったんだろう『ニャンタッチャブル』の製作に関わった人達すべてを愚弄している。どんな映画にも観るべきところはあって、アレだ、、。つまり、みんなも『ニャンタッチャブル』見たほうがいいヨ!
TUTAYAへダッシュ!
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ウイ

イェスタディを歌って、二の舞を踊ってよ。

先週末は釣りに行って幸せな週末を過ごした。
が、人生というやつはバランスが取れていて、今週末はまぁ落ち込む最低な週末でした。
ピーチクパーチク言いやがって結局問題なのはテメーじゃねーか、、と自分を恥じる。「悔い改める」という言葉があるが、一度悔い改めたことには有効期限があるのだろうか、だとしたら更新作業は毎回地獄の苦しみだ。
「同じ轍を踏む」ということわざがあるが、案外言い始めたのは自分の祖先だったりするかもしれない。いやもう、おそらく子孫であろう自分が、さらに後世のためにイラスト付きで同じ轍を踏む悲惨さを戒めておこう。
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こうゆうことだ。同じ轍っていうのは見ての通り、すげえ危険なのである。
11月の第一週はバカの虫がうずくのだろうか2年前にもバカなことをやった。
去年の時分はあまり覚えてないがやはりバカなことをしたんだろう。
今年は今年で、考えもなしに口をついて出た言葉が身近な人を困らせた。
溜め息をつきながらも、身を清めようと銭湯に出かける。
湯船に浸かりながら改めて考える。だがしかし、果たして本当に当時や先週それを思い留まることが出来たのか。すなわち自分から抜いた刀をしまうことが出来たのだろうか(バカという刀だけど)ということだ。感情は簡単に論理を超えるし、なかなかに抗い難い自分の性質というものもある気がする。
いままでもそうやって簡単になくしてきたものがあることも知っているし、人を傷つけたことも少なからずあった。ならば、これは自身の弱さに対する甘えと言い訳にすぎない。と新たな問題が浮上するが、やはり刃の切先は変わらず自分を向いている。
「強くなければ生きていけないが、優しくなければ生きている意味がない」という言葉を反芻。後悔しつつも、同じ轍を踏み続けてしまうのであれば、いま思うところの人生の図は左様です。
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この滑稽な感じはどうにかならんだろうかと考えをまとめたいけれど、なかなかに、なかなかに。
二の舞を踊りながら、同じ轍のステップ。
同じ轍を踏むにかけまして懐かしの、しかし不朽のダンスナンバー。
「もう一度」
平日から日曜大工に勤しむことにした。
とりあえず糸鋸を買ってこよう。
ウイ

片倉湖紳士録

こんにちは。今月は房総半島の山中にある湖に2回も釣りに行きました。
■10月第2週 片倉ダム 天候 雨 気温17.8℃~19.3℃■
大人4人、雨のなか朝6時集合。
それぞれ「天気に恵まれなかったね~」と残念がりながらも釣り場に着くと、喜々として雨合羽を着て水辺に急ぐ。時折、視界も保てない程の雨に打たれながら、ボート出港!もはや雨合羽も機能せず、ボートの上で裸足になってずぶ濡れで釣りをする。
夕刻近くだいぶ遅れて太陽が顔をのぞかせた時の開放感といったらもう筆舌に尽くしがたく、そんな展開を演出してくれた厳しい雨にも感謝だなぁと思った。結局この日は4人とも釣れなかったんだけど、こんな休日の過ごし方に幸せを覚えた一日でした。<ebb665fd
■10月第4週 片倉ダム 天候 曇り 気温11.6℃~18.9℃■
台風14号がまだ日本近域をウロウロしてるというのにやっぱり朝6時に集合。
前回よりも早くに到着し、早速釣りスタート。
午前中、前日の台風の影響のせいかまったく反応がない、空を切るキャスティングとあまりに静かな水面に、一層風が冷たく感じる。全員で言葉少なに昼食を終え午後の釣りへ希望を繋ぐ。
午後、夕刻近く、もう少しで終了時間。全員が今日はもうダメかも知れないと疲労を見せ始めた頃、、急に僕のロッドがしなった。一緒にボートに乗っていた三好氏の山あいにこだましそうなほど大きな「頑張れっ!」との声援を受け、必死にリールを巻く、湖面から顔を覗かせた魚は思っていたよりずっと大きな魚でした。
MA330246自身中学生ぶりとなるブラックバス(オオクチバス)の釣果!釣り上げた瞬間、三好氏が「ウイさんがやりました~!」とこれまた山あいに響きそうな声で叫び、みんなまるで自分のことのように喜んでました。
タクロー氏は仕事柄かシャッターを切るのにプロ根性を見せ、
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tetete氏はなんとCMを作ってしまいました。古き良きアレですね「下町のナポレオン」的な、。しかしまぁ動画のクオリティと仕事の早さには爆笑しつつ脱帽です。ちなみに脱帽といえば帽子ですが、SHIMANOの帽子は悪ノリで買ってしまった感が否めませんが、これ以上ないくらい似合ってると僕は信じています。とにかく、楽しかったんです。
以上!
先日タクロー氏に連れられ東京乾電池の舞台を観にいった。
実は僕は個人的に演劇や舞台というものが得てではない。というのも昔母親に連れられてよく演劇に通ったのだが、幼少の自分にとっては演劇というのは「大人達が、ギラギラした衣装を着て、時折地団太を踏みながらずっと大きな声で叫んでいるもの」という認識しかできなかったからである。「なんとなく怖い」そんな印象からずっと演劇から足は遠ざかっていったのだけど、ここ4~5年は役者の知人や、映画関係の仕事の人からお勧めの演目を聞き次第に足が向くようになった。
今回は、小津安二郎の長屋紳士録を演劇でやるとのことで、はて小津作品を演劇で?どんな感じになるんだろうと興味津々で出かける。長屋に暮らす様々な人の人生の一片が、やはり淡々と、しかし粛々と演じられ、いわゆる「行間に垣間見えるもの」むしろ「行間にしか存在し得ないもの」が感じられた気がした。今まで見た演目の中では一番好きだったかもしれない。笑いありで楽しいですし、おすすめ。7日までやっているそうです。
今月は明後日と14日にライブやります。
先週金曜日のスタジオは、我々も少しずつだが積み重ねてきたものがあるんだなと少し感慨に耽るリハーサルになりました。ご都合あえば是非観に来て下さい。
ウイ