やがて哀しきMTR

もう2ヶ月も前になるけどバンドで新年会。
アサヒナくんお薦めの神田の馬肉料理屋で世間話をしながら
今年の抱負を話し合う。「今年はなにか作品を作りましょう」ということでまとまりました。

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というわけで、最近また録音機材を物色してるのですが、
最近の機器の機能と値段を見て愕然としています。デジタルの進化は残酷です。

20歳の頃「ソフマップの楽器館が安い」という噂を聞きつけ、僕は炎天下の秋葉原に居た。
まだ秋葉原が良い感じにうらぶれていた頃だ。
オリコのカードローンをドキドキしながら申し込み、清水の舞台から飛び降りる思いで
Rolandの【VS-1824CD】を買った。19万円くらいだったと思う。
明日の生活費さえ怪しかった当時、少しでもお金を浮かせようと、ろくに食べていなかったので、
炎天下の秋葉原で汗だくになりながらドでかいVS-1824CDのダンボールを運んでいたとき、
視界が真っ白になっていき、失神しそうになったのを覚えている。

それから、25歳くらいのとき、バンドメンバーにちょっとカンパをしてもらいつつYAMAHAの【AW16G】を買った。15万円位だったと思う。この頃はもう働いていたのでウリャっと一括で買っていたのだが、ちょうど録音機材にハマっていた頃で、サウンドエンジニアの先輩とやれ「マイクはこうでなきゃイカン」とか「指向性が~」とか「位相が~」とか言いながらあーでもないこーでもないとやっているのが楽しかった。
そして「いつか”O2R”欲しいっすねぇ~」と話していた。

死にたいくらいに憧れた花のうんたら【O2R】である。
当時の定価68万円也!

それで、話を戻しますと、久しぶりに録音機器を物色してましたら
あんなにも憧れた【O2R】定価68万円が、ヤフオクで9千円とか、3万円とかで落札されているではないですか。もう値崩れとかの次元ではないです。酷い。
昔を思い出しながら「そりゃないよ~」と笑ってしまいます。

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2006年の秋葉原にて撮影

 

それと、現在所有しているYAMAHAのAW16Gですが、楽器屋に下取りに出しても値段が付きそうにないので、どなたか志のある方に差し上げます。
要らないって言われそうだけど。

「崩れ落ちて~」ということでサニーデイサービスの「白い恋人」

 

そして我々は2016年(あらたなMTRを引っさげて)地味に楽曲製作中です。

ウイ

 

 

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