破顔

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最近、無味乾燥な日々が続いているような気がしていた。無駄に慣れてしまった日々はいろんなものを簡略化出来て、まったく効率的に物事が進むが、なんとも希薄な気もする。

だが、最近は月1ペースでライブ。メンバーそれぞれライブをやる町の事前グルメポイントチェックが的確になってきた。理解ある箱のスタッフの方々に恵まれ、演奏の機会を頂けて幸いである。

先日、久しぶりに共演したthe waruinamidaのギタリスト工藤氏からCDの封書が届いた。
付箋に一言メッセージを添えてあるのが人柄を表しているなぁと笑ってしまい、付箋は手紙箱に入れておく。

先日のライブのMCでもたまたま話す機会に恵まれたので備忘録的に「北斗星」の廃止について思うところを。
本当に残念だ。18歳の頃、小樽で大学生になるべく夜も更ける盛岡駅で北斗星を待っていた。
雪の深夜のプラットホームから乗車する北斗星はまさに「銀河鉄道」の様相。
寂しく美しい雰囲気に覆われつつ、ご多分に漏れず多感な青年であった私はすぐに旅情モードに入ってしまったのである。

乗車して寝台に入るもなかなか寝付けないので車内をウロウロし、ラウンジでじーっと座っていたらきれいなお姉さんに話しかけられた。お姉さんは彼氏とスキーに行くと言っていたが、こちらは完全に”北斗星マジック”に酔いしれていたので、そんなのはお構いなしに自分の将来について、時折車窓から外を眺めながら悲しげに語っていたような気がする。
そんな自己陶酔と共にある意味、完璧に北斗星を楽しんだ私はその後、見事志望大学に落っこちて東京にて地獄の浪人生活を送ることとなる。

それ以来、なにか特別なことがあったら上野駅から北斗星で旅に出よう!と常々考えていたが、
このイベントはカワジリ氏によって果たされることになったので、後述はカワジリ氏に任せようと思う。

昨日は幼馴染が東京に遊びに来ていたので一緒に食事。
ご子息の14歳にもなる青年と対面。14歳かぁ、と同級生にしみじみ尊敬の念を抱きつつ、
青年と会話の糸口がなかなか見つからないでいたが「おじさんネプチューンの名倉に似てるでしょ?」と
言ったときに見せてくれた一瞬の破顔にいろいろ救われた気がした。

母である幼馴染は「反抗的で困る」と嘆いていたが、反抗期は自立心の芽生えとも聞く、
「男子は母の心配とは裏腹にしっかりと育つものなのだ!」といっても、
いまの自分にはまったく説得力がないので、ただただ感心あるのみです。

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アサヒナ君がアンパンマンミュージアムに行って来たということでカワジリ氏のお子さんへと、
何故か私にもお土産を買ってきてくれた【絶対に使うということを条件に】
なので早速デスクにタペストリーのように掲げました。(これなら文句はあるまい)
ありがとう。

 

 

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