今日は台風の雨に全身水浸しにされて、「もういいやー」って一日喫茶店で本を読んどりました。本を読むのに疲れるとボーっと外を眺める。
眺めるというよりは「知ってる人通らないかなー?」って淡い期待感を胸にひたすら群集を目で追う。
僕はいつも渋谷でも新宿でも、人を目で追う癖がある。
小学生の頃から転校を繰り返してるので、ふれあってきたにも関わらず顔も名前も忘れたしまった人がたくさんいる。だから「もしかしたらアイツは小学生の頃一緒のクラスだった奴かもしれない」とか勝手に想像して勝手なノスタルジーに浸る癖がある。
というのも、自分なりの逸話がありまして。
予備校生の頃、新宿の喫茶店で一人で本を読んでたら隣に「ムム?どっかでみたことがあるぞ」って人が座った。本を読むフリをしてチラチラ見たりするが一向に名前は出てこない。というのも当然で、僕が富山にいた小学2年生の頃一緒に学級委員をやっていた子だった。
それを思い出したのは良いけど名前は出てこないし、いまいち記憶にも自信がない、面影はあるけどすっかり大人になっていて、もしかしたら別人かもしれない、と思うけど確認したい!でも名前ワカンネー!
とちょっと混乱が手伝って、驚異的に気持ち悪いだろう質問を投げかけてしまった。
「あの、ちょっとすいません、、あなたもしかして小学校2年生の頃、古府小学校で学級委員やってませんでした?」
いま、思い出してもアヤシサ抜群の台詞だと思う。
相手は最初、キョトンとしてたけどしばらく考えて訝しげに「、、はい。」と答えた。僕はもう自分が話しかけた台詞の怪しさと恥ずかしさに顔を真っ赤にしながら
「僕、あの、ウイです、、あっ、といっても分からないか、あ!すいません急に、僕も当時、その学級委員でして、あ!古府小なんですけど」
と支離滅裂に気持ち悪さを連打。心の中ではもう(うわーめちゃくちゃあやしまれてるー!)と後悔の嵐が渦巻き始めていた。
が!相手が次に言ったのは「憶えてる!ウイ君!?」という天使の言葉でした。
その子は目をキラキラさせながら。「よく分かったね!本当に久しぶりだね、今何してるの?すごく変わったね、どこに住んでるの?」と矢継ぎばやに質問を投げかけてきた。僕はまだ恥ずかしさの余韻やら過剰摂取の嬉しさからか、対応力に欠け一通り質問に答えると、逃げ出すように「それじゃ、お元気で」と足早に店を出てしまった。
何やってんだ、、結果として怪しい人じゃないか。
あの日に帰って自分を殴りつけたい。
ウイ
いやー、笑った。あるよね、そういうの。
全く同じような体験しましたよ。しかも新宿で(笑)
再会の街ですな。
僕のは相手に思い出されずもっと悲惨でしたが。