8月31日というのはなんとなく特別な雰囲気があります。夏の終わりの日といった感じで、それぞれ思い入れがある人が多いのではないでしょうか。僕にとっては命日というイメージが強く、15年近く経ちますが、ウチの猫が亡くなった日なので毎年なんとなく寂しい気分になります。
僕よりずいぶん年上で、大人な感じの猫でした。
まぁ、写真でも分かるように世界で一番美しい猫だったわけなんですが、背景もまた幼少の私が壁にアーティスティックな絵を施しておりますので美しさが一層際立ってますね。
ちょっかいを出すと、めんどくさい表情をしながらもしょうがなく相手にしてくれ、
気分が落ち込んでるときは不思議とそういうのが分かるのか、何をするわけでもなくやたらと傍に寄ってくる。気まぐれに見えても、毎日夕飯時にはおもむろに居間にやってきてじーっと家族を見守ってるといった、そんな猫でした。
なんかこう、変な話ですけど僕の中では高潔さ、品格というものの体現者だったような気さえします。
猫に限らず、動物が時折見せる思慮深い表情がありますよね。
何を考えているか言葉で教えてもらえないだけに、逆にいろいろ考えさせられる。
身近で実は偉大な連中だなと思います。
先週は地獄の体験。
放っておいた虫歯が一気にスーパーサイヤ人化してビックバンアタックをとめどなく繰り出してきます。顎ごと持ってかれそうになる痛みに襲われつつ、職場近くの歯科医に駆け込んだのですが、見事にさじを投げられ、翌日、口腔外科というところに行ってきました。
僕の治療は相当な長丁場になるらしく、診察台の上で色々説明を受けてたのですが、
隣で小さな男の子が「○○○くん!じゃあ3秒だけガマンしよう!ね?」と説得されてました。
ほほえましい光景だなと思って見てましたが、いざお医者さんが始めたカウントは「せーの、いぃーーーーーーーち、、にぃぃーーぃぃいーーーー、、。さぁぁー、」という、スーパーロングカウント。
うぉぉ、、完全なる詐欺、卑劣なりぃぃ、と思ったが男の子は静かにじっと我慢してました。きっとあの子は大人が器用に嘘をつくことも知り、おおらかな子に育つだろうなぁと思いました。
一方の僕は、そんなおおらかさを身につけていないもので、電気メーターのような機械を指差し「これはなんですか?」と聞いたり、「どこまで行きました?」「いま何をしてるんですか?」と聞いてもしょうがないことを逐一チェック。
隣で幼児が騙されている件もあって相当疑心暗鬼になってました。
前日に痛み止めにと職場のバファリンを8錠くらい飲んでた旨を伝えると
「あ、じゃあ麻酔あんまり効かないかもしれませんね」って言われて、もはや一度気絶させてから処置してくれと思いました。
「ウイさん、じゃあ3秒だけガマンしようか!」って言われてたら「やだよー!やだよー!」と暴れてしまったかもしれない。
そんなこんなで全快!
次の日、吉野家に行った際はそれなりに殺伐と寡黙に食べていましたが、
心の中では髭剃りのCMでやってる「イタクナーイッ!」というフレーズをランランと連呼してました。
歯の健康は大切に。
ウイ