no title

FH000001別段、書くべきことでもないのかもしれないけど、ちょっと記憶に残りそうなことがあったのでやはり書く。
今日仕事の帰りにね、見知らぬおじさんに絡まれたんですよ。絡まれたというのは正確ではないのかもしれないけど、。
いつも通り乗り換える駅で列に並んで電車を待っていたら、二つ位前にいたおじさんがいきなり暴れだしました。何を言っているのか判然とせずとにかく叫んでたんだけど、杖をついてて、おそらく足が不自由な人なんだなと察しがついた。叫び出したと思ったら、今度は笑い出したり、罵声とも嗚咽ともつかない声で持っている杖を振り回しはじめました。
列に並んでた人は、最初は一様に驚き、すぐに煙たそうな顔をし、まぁ当然だけど違う列へと避けていきました。
ここで僕が絡まれることになったのは、避けれなかったんですよね、正確にいうと避けるタイミングを失ったというか、その列に居残っちゃったわけです。暴れる人間を目の前にボケーっと考え事にふけっていて、いまいち反応が遅れた、というか僕は僕なりに先日自分の身に起こった残念な出来事に思いを巡らせ、結構深く考えこんでいたわけです。
そしたら、まぁ当然のことだけど、おじさんは傍に残った僕に矛先を向けるわけです。叫びというか嗚咽に近い声を出しながら、僕に向かってうなだれて、杖で僕の膝を叩いてきました。それもなんだか、思いっきしバシィッて叩いてくるなら僕も「ヒエーッ」てすぐさま逃げるけど、叩いてんだか触ってんだか分かんないくらいの強さでコンッコンッて叩くんです。
まぁ、15秒もなかったと思うんだけど、黙っておじさんに膝を叩かれてました。すぐに叩くのやめる気配もなんとなく分かったし、別に僕に危害を加えたいワケでもなさそうだったし、それ以上になんつーかこう目に入ってくる情報が自分を動けなくさせてたと思う。
そのおじさん、仕立てのいいスゲー立派なスーツ着てて、どこのか分からないけど社章もつけてた。会社の帰りなんだなって見て取れる感じでした。それで、僕の足を叩いてた杖が、随分綺麗で「あ、新品に近いな」って思ったというか、分かったというか。
杖を使う感じも慣れている人のそれではなかったんだよね。誰だって、足がダメになったのは最近のことなのかな、って解釈してしまう状況だったと思う。
おじさんは程なく去っていったけど、なんだかやりきれなくなりました。
電車に乗ってから、僕が勝手に推し量っただけのおじさんの身の上だけど、なにか言葉であったり行動であったり、アクションをかけれただろうかという考えも一瞬よぎったけど「あ、ない」ってすぐに思った。というより「あ、本当にないんだな、あってくれないもんだな」と思った。
多分ね、救いとか代償とかいう類のものはきっとそもそもは無いんですよ。
でも何でそんな言葉や概念があるかといったら、発明されたんだと思います。うなだれるような喪失感とか不条理な状況に陥ったときに、自分で発明したり、誰かに気づかせてもらったりの、やっとの思いで、どうにかして生み出される切実な発明品なんだと思いました。
ちょっとアンタそりゃ違うよ。とか、青くせーなオイとか、とかいろいろお声はあるかと思いますが、まぁ僕は今の自分のためにも、こう考えていくことにしました。DAHAHAー
まぁ、そういうワケで先日、僕のために残念会を開いてくれたシバタ君は偉大なる発明者だなと。
月曜の夜中23時から鍋をやるためにと駆けつけてくれた方々にも御礼を。というか発明者として賞でもあげたい気分です。すごく嬉しかったけど、ひとつだけ注意するなら「コラコラ、月曜の夜だぞ!コツン」っておでこを突付いてやりたかったですね。
次の日は仕事超ツラくて何も考えることできなかったです。ありがとう!
MA330024
それと先週、スタジオの店員さん一同から贈り物をいただきました。パフューム武道館記念とのこと。僕らのようなバンドにプレゼントなんて、なんて稀有な人たちだろう。
本当にありがとうございます。
ウイ

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