題名は意味不明でしょうが、今頃カワジリ氏だけニヤッと笑ってくれていると信じています。
ということで、最近、英語を勉強しようと割と本気で考えている。いままでも「ヨシッ英語だ!」という決意は幾度となくあった。でも今回は身近に英語喋れる人が多くなってきて、ジワリジワリと必要性を感じてきたので割と長丁場な勉強になりそうな気がする。そろそろ本気出せ自分!いや、むしろ本気が出ろ!
ここでひとつ僕の英語に関するエピソードを。
実は、僕には20歳の頃、シアトルに留学する話があった。
こう書くとちょっとばかしカッコいい気もするのだが、その内情はいま思い出してみるとぶっ飛びそうなほど面白い。
事の発端は休日の銀座。
当時、東京に来たばかり、共に上京してきた幼馴染のH君と銀座に繰り出した。
右も左も分からない田舎から来た貧乏学生2人が銀座に行ったって何もやることがない。フラリフラリと華やかな場所から遠ざかりつつ、結局僕らはマックに入った。
もう本格的にやることがないので、遊びを考案することになり「電波少年のナスビの真似しよう!」と閃いて、すぐに懸賞雑誌とハガキを買って応募し始めた。
もう、銀座に遊びにいってマックに入り懸賞応募のため、一心不乱にハガキを書くとか正気の沙汰じゃないですね。
結局、何通かのハガキを書いて僕らの銀座観光は終了。帰り方も満足に分からなかったので新宿行きのバスを見つけて乗り込んだ。
(余談だがこの日の帰りの新宿までのバスから見る都会の風景がいまだに目に焼きついている。また、それから数年後、銀座に勤め始めて分かったのだがアレは築地のマックであった)
そして何日かすると、なんと僕に一通当選のお知らせが届いたのである!その内容はこんなものであった。
「おめでとうございます!あなたはシアトルへの留学プログラム権を獲得いたしました!」
当時も破格のバカだった僕は、なんてラッキーなんだろうと小躍りしてしまいそうなほど興奮した。「シアトルか、、カートコバーンではないか、、やはりそうか、お導きか、。」とロクにグランジも聴いていないくせに誇大な妄想もしたりした。
まぁ、いわゆる「留学商法」に見事に引っかかっていたのですね。でも、話はここで終わらない。この留学商法結構手が込んでいて、当選者に一度試験を受けさせるのである。外国人と40分間の会話テストを実施し、留学できるレベルかどうかを判断するといったものだった。
それまで外国人と1分だってまともに喋ったことがないのに、、いきなり40分!?と戸惑いもあったが、若さというのは恐ろしいもので、僕は割と意気揚々と試験会場へ向かった。
そこは高田馬場の雑居ビルの一室。
綺麗なお姉さんに案内されて、パーティションで仕切られた個室に入ると紛うことなき100%外国人が僕を待っていた。「うおーいきなりかよー!」と叫びだしたい気持ちもあったが、冷静に努めとりあえず英語で自己紹介。
いろいろ質問をされつつテストが始まった。
頭の中は「あっ、過去完了で話さなきゃ!」とか「haveじゃなくてhavingだったか!?」とか完全に受験生の脳みそで、会話など程遠いものであった。
だが、いま思うと、最初から100点をもらえるテストだったのだろう。20分ほど経つと「ベリーグッド」「ノープロブレム!」と言われ、これ以上のテストは必要ないと太鼓判を押していただいた。40分のはずなのに半分以下の時間で僕の英語力は外国生活でも問題ないと判定されたわけである。
もう、安堵感で一杯の僕は出されたコーヒーを飲みつつ「でもシアトルに行ったらこの連続だ!頑張れオレ!」みたいな気持ちであった。もう心は勝手にシアトルに行ってしまっていたのである。救いようがない。
帰りの山手線では留学の手引きみたいなパンフレットを片手に、世界へ羽ばたく自分を想像しながらニヤーっとしていたと思う。
次の日、両親に決意を知らせるため、パンフレットに目を通していたら、僕が当選したのは250万円かかる留学費用が150万円になる権利だったようで、。
100万円も得だー!ヤッター!ということで僕の留学話は即座に立ち消えましたとさ、チャンチャン。
以上。英語を勉強する際は、過去完了の他にも気を付けないといけないことがたくさんあるってことです。
ウイ