生きている人

767a5c22.JPG最近はめっきりみなくなりましたが、去年から今年の夏までにかけて渋谷の路上で音楽をかけながら一人で踊っている女の人がいました。見かけたことがある人も多いはず。ところどころ破れた黒いタイツを着て、振り付けなどはまったく無く、髪の毛を振り乱しながら狂ったように体を動かし続け狂気的なパフォーマンスを見せていました。 
そのエキセントリックな表現に、まわりで見ていた人の多くは笑っていました。
でも、踊っていた女の人は本気で生きていました。
僕は最初ただ何となく見ていたのですが見終わった後、打ちのめされたような気がしました。
踊っていた女の人も自分を見て笑っている人が多くいたことは気づいていたでしょう、それでも表現を止めることは無く、その後も何度か見かけました。あの全身全霊をかけるような表現は生半可な覚悟では出来ないでしょう。『嘲笑を辞さない』という力強い表現のスタンスをまざまざと見せ付けられました。
その度になんだか「おまえはちゃんと生きているのか?」といったニュアンスの警鐘を鳴らされている気がして、身が引き締まるような気がした記憶があります。
いまはもう見かけることがありませんが、また見たいのです。
写真はラママの楽屋に張ってあるイエモンのスタッフパス、(アサヒナ撮影)何年前のものだろう?4人のうち誰が貼ったのかな?これを見つけたときは『嗚呼、、』って感じでした。
明日はライブ、誰かの記憶に何かを焼き付けたい。
ウイ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。